俺が仕込まれたのは上手奥。
1200ミリメートルの木足で上げられた俺は、客席を見下ろす。
あぁ、これが劇場か…。
無事に仕込みが終わったところでそろそろ場当たりが始まる。
俺はまだこの芝居の内容を知らないから、楽しみだ。
お、Mゼロが鳴り始めたぞ。
暗転して、いよいよだ。
!!!!
な、なんだ!?
何かとてつもなく重たいものが俺の天板に乗っている!?
一体何が…
「夕焼けを見てるの」
(…よく見たら人じゃないか)
「友達になる?」
(こいつ、仕込みで俺にビス打ちしやがった女だ)
「いい名前!」
(谷とかいう役者らしい)
「青空を迎えるために嵐はあるの」
(もう少し痩せたらどうだ?あんた一応女優だろ?)
…ふぅ、ようやく降りたか。
他のコウノトリ役が乗っても何ともないのに、あいつが乗ると中骨がみしみし言いやがる。
果たして本番まで持ち堪えられるのか…俺の身体。
-つづく-
福子 2007年11月01日(木)23時56分 編集・削除
続きが気になって寝られないようっ、笑!!!!