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滴る水。

電車の階段を昇っていると、前に買い物袋を両手に下げたお父さんが歩いていた。
単身赴任なのかな?
大変そうだな。
なんて思っていたら、お父さんの袋の1つから、水がポタリ。
ん?雨水か?
もう止んでるみたいだけど。
するともう一滴ポタリ。
さっきより間隔が短く、さらにポタリ。
すぐにポタリ。
…。
次は?
落ちて来ない。
安心と失望が同時に訪れる。
しかし話は、これで終わりではない。
ややあってさっきより明らかに大量の液体が落ちる。
しかも今度の液体は粘度がある。
今までとは違う液体。
ヌメリ汁。
興奮にプラスされて湧いてきたのは、若干の恐怖。
わんぱく宣言「ウィダーインゼリーが破裂!?」

150km/時。

プロ野球、セリーグが先週のパリーグに続き開幕した。
僕は中学時代、野球部に所属しててね、ピッチャーをやってたの。で、左利きの僕は…。
などということを今日書くつもりではない。
では何が書きたいかっちゅうと…。
新宿の地下を歩いていたら、巨人一色になってたわけ。
あのグループも必死なわけですよ。
今年も優勝しないけど。
しないのに必死。
出来ないのに必死。
まったく見苦しい。
体質を変えないと無理なんだよ。
…脱線しました。
その優勝しないに違いないであろう巨人軍のエース、上原投手の球速を体感しようという広告が、新宿の地下、巨人一色ゾーンの中にあったわけ。
壁に向かって立つと、足元にはやや狭いバッターボックス。
すると上原が投球モーションを起こす音。
そして壁に埋め込まれたボール大の電球が僕に向かって、時速150kmで進んでくる。
僕は思わず、持っているはずはないが、しかし確実に心の中には浮かび上がっているバットをフルスイング。
チッ、ファールか。
僕は二球目を待つことなく、その場を立ち去るのだった。

わんぱく宣言「勝負はお預けだな。」

パスモ。

パスモが導入されて10日が経って気付いたこと。
子供用があるってこと。
ちょっと考えてみれば当たり前だ。
子供だって〜、使うんだも〜んって感じ。
でも僕の周りにはパスモを持つ子供はいないからデザインとかは知らない。
軽い興味。
で、今朝目の前を大人たちに負けないように歩く、小学生発見。
パスモか?
パスモを使うのか?
パスネットなのか?
パスネットを使うのか?
もしや定期なのか?
定期を使うのか?
さてはSuicaなのか?
Suicaを使うのか?
ピッタリとマーク。
軽いストーカー。
彼が改札にICカードをかざす。
パスネット、定期、回数券、切符、は消えた。
彼との距離をさらに縮める。
緊張が走る。
…どっちだ?
…。
…。
…見えなかった。
ちょっと考えてみれば当たり前だ。

わんぱく宣言「あ!子供用Suicaのデザインは?」

靴下。

昨日新しい靴下を買った。
買うまでに東西線に閉じ込められて、銀座から中野まで2時間近くかかって買った。
3足480円。
1足160円。
それを2セット。
で、さっきそのオニュー靴下を履いた。
その時の感覚。
なんと!
これが正直なところ。
あらま!
これまた正直なところ。
フカフカなの。
フワフワなの。
そして意味もなくジャンプ。
ん〜、ナイス。
普段自分が履いているそれが、いかにくたびれていたかを痛感。
またジャンプ。
ん〜、エクセレント。
気持ちいい。
足元のオシャレをしっかりして今日も仕事に向かうのであった。
わんぱく宣言「もったいないから6足を徐々におろしていこう。」

ケチャップ。

昨日の夜、ケチャップを使おうと思って冷蔵庫を開けた。
ソース、マヨネーズ、ドレッシング…。
ケチャップなかったっけ?
あ!?
…タルタルソースか。
奥の方まで探す。 やっぱりない。 断念。
…明日(つまり今日)買うか。
このコロッケはソースで食うか。
せっかくケチャップで食おうと思ってたけど。
あ、タルタルソースで食おう。
やっぱりソースか?
意表をついてドレッシング?
ナシだな…。
とかなんとかあって、結局マヨネーズで食った。
で、今日。
ていうかさっき。
牛乳を飲もうと冷蔵庫を開けたら…。
ケチャップ。
しかも最前線にケチャップ。
確かに赤い。トマトケチャップ。
昨日の夜、無意識で買いに行ったはずはない。
だってちょっと使ってあるし。
昨日は何故見つけられなかったんだ。
わんぱく宣言「マヨネーズが化けたのか?」

さてさて。

昨日の続きのようなもの。
半年後にやる作品のことを考えるのはなかなか難しい。
今は3月。
本番は10月。
今は春。
本番は秋。
気温が近いからって舐めちゃいけない。
気分は違うでしょ。
ってこと。
まぁ1月にやる公演を7月に考えなきゃいけないよりは楽かも知れないけど。
だからといって、1年前に書き上げることが出来たら苦労はしない。
そんな努力型の人間ではない。
だったら構想だけでも1年前に考えればいいんだろうけど、そんな風に先を読める人間なら、芝居なんて世界に足を突っ込むなんて恐ろしいことしてない。
まぁ半年前の気分を思い出しながら、半年後の世界を想像するとしよう。
わんぱく宣言「以上、言い訳でした。」

そろそろ。

あと一週間で3月も終りである。
最近、職場と家の往復だけの毎日。
時々、芝居を見に行く。
これはマズイね。
精神的に。
芝居を見に行っても、表現の場があるということだけでもかなり嫉妬。
俺はなんで客席にいるんだってな感じ。
だから、よっぽどのことをしてくれないと笑えない。というか笑わない。
笑ってたまるかって感じ。
頑固な34歳。
しかもわんぱく。
自分でもこの精神状態が危険であることは分かっている。
さらにどうすればこの状況を打破することが出来るのかも知っている。
それは自分の中から何かを産み出すこと。
そろそろパソコンを開いてみようかと思う。
わんぱく宣言「まずはタイトル!」

早稲田。

昨日の横浜に続いて、今日は早稲田に芝居を観に行くことに。
で、高田馬場で降りた。
本当は東西線で早稲田から行っても良かったんだけど、時間もあったし、高田馬場から歩くことに。
2004年の11月に客演で早稲田で芝居をさせて貰った時に歩いた記憶を頼りに、行けると思ったのが間違いだった。
いくら歩いても辿り着けない。
一度も見たことのない景色。
明らかに迷子。
確実に34歳、迷子。
しかも道を尋ねることも出来ないわんぱくな34歳。
僕のプライドがそんなことは許さない。
どうする?
時間はこうしている内にもどんどん過ぎていく。
来た道を戻る手もあるが敢えてそれはしない。再び変なプライドが邪魔をする。
考えること数分。
時間を見る。
あと20分ある。
ん?携帯?電話するか?
待った!
GPS!
ビバ携帯天国!
自分の居場所を確認して、僕は再び歩き出した。
つくづく早稲田には縁がないなと考えながら。
2回の受験で2年連続物理のテスト中に鼻血を出してしまったもんなと懐かしさを噛み締めながら。
そして僕は劇場にやっとこさ着いた。

わんぱく宣言「早稲田なんて嫌いだ。」

ハマボール。

横浜にハマボールというボーリング場があった。
バッティングセンターやスケート場なんかもそこには入っていた。
高校時代の彼女と初めてデートしたのもそこだった。
2人でオシャレして、デートしたのがそこだった。
今日夕飯を食べようと、芝居を観に行った帰りにそこの前を通った。
ハマボールがなくなっていた。
ハマボールがなくなっていた。
どうして?
…きっと川の向こうにあるROUND1に押されたんだろう。
ボーリング苦手な僕にとってはあまり関係のないことなのだが、なくなって風景に溶け込んで行っても、記憶の中にはその場所は残っている。
数えるほどしか行ったことはないが、僕はその風景を見ながらそっとありがとうと呟いた。

わんぱく宣言「跡地には何が出来るんだろう?」

餃子無料券。

仕事場の近くのラーメン屋さんでラーメンを食べることにした。

前に行った時に、ラーメンを頼んだら「次回、お使い下さい」って渡された餃子無料券を持っていたから。

食券を購入して、ラーメンを注文。
持っていた餃子無料券を僕が差し出す。
新しい餃子無料券を店員から渡される。

「僕らの関係はエンドレスなわけね」

心の中でそっと呟く。

¥200の餃子。
5個の餃子。
なんか得した気分。

お店の戦略に飲み込まれた健全なお客さんの僕。

しかしその戦略に真っ向から立ち向かうわんぱく者が一人。

「これって今使えないのかしら」と力強く奥さん。
「駄目だろう」
と弱気な旦那さん。
「聞いてみよ」
とお構いなしに奥さん。
「あの…」
と奥さんが言葉を発した瞬間。

「次回お使い下さい」
と店員の声が響いた。

わんぱく宣言「今なら『もう1つ』サービスの、『もう1つ』の方を下さい。」